F先生との出会い
「武井さん、きまりましたね!」建築家のF先生はそう言いながら、玄関のウッドブラインドを写真に収めた。
多分、F先生は松本いや全国的に有名な建築家だろう。
この出会いは松本の一等地にご新築されたI様よりもたらされた。
「F先生は素晴らしい方なのよ」
本当にそう思った。
「質問があれば、何でも聞いてくださいね」
僕はF先生の言葉を鵜呑みにして、何でも聞いた。
「カーテンたまりを窓の外にたたき出したいのですが、できますか」
「その場合、房掛けをかなり窓枠外につけることになりますが、どこかに下地はありますか」
先生はそのたび、いやな顔はひとつもせずに答えを出してくれた。
はては、2Fの天井にカーテンレールをつけるときに、一緒に天井裏まで登って一緒に汗を流しながら下地を探してくれた。
「今度はこういうところにも下地があった方がいいな」
先生の勤勉さも心にしみた。
どうしてこんなに嫌な顔ひとつせず、僕に付き合ってくれるのだろう?
思うに、それは先生が本当にいい家を作りたいと願っているからではないか。
そして、自分の作品には絶対妥協したくないという気持ちからではないか。
僕は、こんな仕事が大好きだ。
久しぶりにいい人に出会えた気がした。
それにしてもいい人の周りにはいい人が集うものだと思う。
素晴らしいお客様I様の周りに、F先生。
そして僕も、お仲間になりたいと強く願った。
ようやく、松本店が松本店らしくなってきたかな?
これからもいい仕事をして、どんどん松本の町なかまで進出していこうと思う。
I様、こんな僕に仕事をお任せいただき、本当ににありがとうございました。
F先生、是非また一緒に仕事がしたいです。 また事務所に遊びに行きます!!
ゆうあい松本店 武井