カーテンあれこれ
たかがカーテン、されどカーテンなのであります。
今日は、カーテンの特殊加工について。
昨今のカーテンの素材は昔とはかなり変わってしまった。
例えば、その昔に作られたであろう広縁にかけてあるカーテン。 よく見かけるのは、引きずっているドレープカーテン(厚手のもの)。
これは、レーヨンという素材を使っているために多く見られる。 このレーヨンという素材は光沢感もあり、また手持ち感(ボリューム感)もあり、以前はよく使われていた。 この素材の元は再生セルロース゚、紙もこれからできている。 当然天然素材である。
故に、伸び縮みが激しい素材であり、水洗いをすれば縮み、掛けておけばまた伸びる。
要するに、製品安定性にかける素材なのだ。
そうしてここ数年は、ポリエステルなどの化学繊維でできているものがほとんどになった。
この素材のメリットはなんといってもご家庭で洗えること。
確かにクリーニング代を考えればこの素材は魅力的だ。
ただ、欠点もある。
それはいわゆるドレープ性にかけること。 要するに、カーテンが上手くたためないのだ。
でこれを解決するために、業界で今よく使われる加工が形状記憶加工であり、形態安定加工である。
形状記憶加工は、大きな真空の釜に入れてウェーブを作ってしまうものだ。 この加工は水洗いなら、ある程度の洗濯を繰り返してもドレープ性を保ち続けられる。
形態安定加工は、ドレープ性をよくする簡易加工である。
ゆうあいもこの機械を持っている。 カーテンメーカーも今はこの加工を標準仕上げとしつつある。
ただ、当然加工代は上乗せしてある。一回工程が増えるわけで、加工所としても仕方ないところだ。
僕は思う。 今のポリエステル素材のカーテンには、やはり形状記憶加工あるいは形態安定加工が必要だ。
これが実際、先日僕が施工させていただいたI様邸のカーテンだ。
生地はゆうあいオリジナルのナイスプライス品。 当然メーカー品よりの価格の2/3できるが、標準ではこの形状記憶加工はかからない。 でもほんの少しのコストを頂くだけで、このほぼずっと使える加工をかけることが可能だ。 勿論、形態安定加工は更に格安でご提案できる。
このようにタッセルで絞れば今度は豪華に演出もできる。
化学繊維が全てではないし、今後はリサイクルを視野に入れなければならないだろう。
また、相変わらず、コットンなどの天然繊維も魅力があるわけだし、僕の大好きなウィリアム・モリスもコットンから出来ている。
このコットンは染色性が良く、ドレープ性が良い!!
・・・このまま行くと話が終わりそうもないので、今日はこの辺で。
この続きはゆうあいで! 良かったら、松本店でお待ちしてます!!
ゆうあい松本店 武井
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